外部環境待ち

《外部環境待ち》

6月30日の日経平均は62.98円安の13,481.38円で引けました。
朝方は7日振りの外国人投資家の買い越し観測や下げ過ぎからくる自律反発で日
経平均は上昇しましたが、大引けにかけては、米格付け会社の日本国債格上げ
から円相場は105円台の円高、明日の日銀短観発表を前に下落しました。
日経平均は4月18日以来の13,500円割れとなりました。
まだ相場のダウンサイド・リスクが残り、薄商いで手控え感が強いようです。外部
環境待ちの相場展開とみられます。

◆ 「スーパー・相場の女神」では主要指標「売転換」継続

(1)カギ足では、TOPIX(東証株価指数)は6月9日1,397ptsの水準で、日経
平均は6月12日13,890円の水準で、しかも「天井圏」で「売転換」となっています。

(2)またNYダウは5月21日12,601ドルの水準ですでに「売転換」となっていて、
ハイテク株比率の高いNASDAQも6月11日2,394ptsでしかも「天井圏」で「売転換」
中となり、市場全般は調整色が強そうです。

(3)日経平均は「売転換」あと、3週連続陰線足となり下値調べの展開が予想さ
れます。ただしここから大きく底割れするとは思われません。日経平均の当面の
下値ポイントは5月22日の下値関門13,540円前後。この水準には75日移動平均線
も走っており下値のサポートラインとみています。

(4)NYダウ動向などの外部材料にもよりますが、さらに日経平均が下押すことが
あれば心理的な抵抗ラインの13,000円前後も見ておきましょう。

(5)業種的にはセリングマックスか。33業種のうち大半の主要業種は「売転換」
しており、現在「買転換」中の業種は水産・農業、パルプ・紙、金属製品、その他
製造業の4業種のみ。いわば業種でみて「陰の極」の様相か。


『スーパー・相場の女神』のザイナス

◆米雇用統計、ISM指数、日銀短観などがポイント

(1)米国では7月1日に6月のISM(米供給管理協会)製造業景気指数が発表され
ますが、49.0ptsの予想であり4ヵ月連続、景気好不況分岐点の50ライン割れか。
また、3日には6月の雇用統計が発表されます。非農業雇用者数も5カ月連続減少の
予想。なお、4日(金)は独立記念日で米国市場休場。

(2)国内では、1日に6月調査の「日銀短観」が発表されます。注目は大企業の
業況判断(DI)で前期差-8ポイントの予想です。国内はデフレ色強いなかで、円
高、原油高の影響で企業収益環境はいぜん厳しそうです。そのほか景気関連では
1日に6月の新車販売、4日には5月の景気動向指数が発表され注目したいところです。

(3)3日には欧州中央銀行(ECB)理事会が開催されます。トリシェ総裁はインフレ
対応策として「域内利上げ」の方向にあり、0.25%の利上げは実施される模様です。
金利差からユーロ高・ドル安の構図が鮮明に。今後の米連邦準備理事会(FRB)の
金融政策動向に注目したい。

(4)NY原油先物価格動向に注視。先週末、1バレル143ドルに接近しました。年内
140ドル前後で継続なら、中東・ロシアなど産油国へ世界全体で約200兆円の所得
流出とか。70年代の2度の石油ショック時を越える「富の移転」になるそうです。
日本の場合、名目GDPの約5%相当の24兆円程度が原油代金として流出するといわれ
ています。

(5)今後の相場をみるうえで重要なことは、ドルの復権(ドル高)、原油価格の
低下が焦点になります。原油高の背景はドル安、需給ギャップ、投機マネー流入
などですが、今秋のOPEC総会、11月の米大統領選挙前後の動きがポイントになる
のではないかとみています。

日経平均 カギ足チャート
2008年6月12日
13,890円で売転換出現


TOPIX カギ足チャー
2008年6月9日
1,397ポイントで売転換出現


東京為替 カギ足チャート
2008年6月5日
105円90銭で買転換出現


騰落レシオ カギ足チャート
2008年6月10日
97.99%で売転換出現


NYダウ カギ足チャート
2008年5月21日
12,601ドルで売転換出現


NASDAQ カギ足チャート
2008年6月11日
2,394ポイントで売転換出現

2008年6月30日 (月曜日) 18:41