株価指標は陰の極、原油動向など外部材料に注目
日経平均は先週末(7/4)までに12日間連続下落しました。下げ幅は1,214円。
12日連続安は1954年4月28日から5月18日以来の54年ぶりの記録とか。
下げの原因はドル安による原油高騰や米株安、香港・上海株を始めとする新興
国株安などがあげられています。
今週初からの「洞爺湖サミット」で、新たな進展が出るかどうか注目したいと
ころです。
◆下値不安あるも、株価指標「売られ過ぎ」を暗示
(1)先週末現在で、自律反発近しを示す株価指標も出だしてきました。
・東証1部の騰落レシオは72.1%となり、「売られ過ぎ」ゾーンとなる70%
に接近しています。
・日柄整理をみるサイコロジカル・ラインも12日間続落して、0勝12敗。
経験則では3勝9敗(25%)以下で,日柄整理完了といわれています。
・予想PER(株価収益率)は15.9倍、PBR(株価純資産倍率)1.44倍と 今年
4月24日以来の水準となり、投資尺度でも「割安感」が目立ちます。
・カギ足では東証1部33業種のうち、水産、紙・パ、その他製造の3業種の
み「買転換」中。残り30業種は「売転換」しており、業種的には「陰の
極」の様相です。
(2)主要指標、いぜん「売転換」継続
・カギ足では、TOPIXが6月9日1,397ptsの水準で、日経平均は6月12日の
13,890円の水準でそれぞれ「売転換」となっています。まだ地合いの悪
さが気になります。
・日経平均の下値はフシ目の13,000円前後や慎重に見て4月14日の下値関門
の12,858円前後。
・外部環境の好転の兆しや自律反発をうけた場合、日経平均の上値メドは
フシ目の13,500円前後。さらにマド埋めの水準13,798円を目指すかどう
か注目したいところです。
・5月21日に「売転換」したNYダウは先週末、年初来安値更新となっており、
まだ下値調整色が強そうです。今後の下値ポイントはフシ目の11,000ド
ル前後。NYダウが11,400ドル台乗せとなれば、底入れとなりそう。
◆サミット声明、FRB議長証言などに注目
(1)洞爺湖サミット(7~9日)でなにか具体的な取り決めが出ることに期待し
たい。ブッシュ大統領は「強いドルは国益」とみています。「ドルの復権」
はドル安・NY株離れ・原油市場への資金逃避からくる異常な原油高に修正
を迫るものと考えられます。
・NY原油先物が1バレル145ドルを越えましたが、価格構成は需要要因が50
~60%、投機資金による仮需が50~40%と言われています。この仮需部
分が剥げ落ち、価格が安定することが想定されます。
・サミットでは産油国への増産要請、油田開発への投資拡大、省エネ・代
替エネルギー促進のほか、原油先物市場の透明性や投資銀行などに対す
る投機資金流入の監視体制を打ち出してくるものとみています。
(2)米国の金融政策に注目。インフレ圧力と景気後退懸念に揺れ動く米国の当
面の金融政策がどうなるか注目されます。ECBは先週域内金利を4.00%か
ら4.25%に引き上げました。10日(木)のバーナンキFRB議長の議会証言
の内容がドル政策・インフレ対策を意識したものになるかどうか。たとえ
ばFFレートが2.0%から2.25%に引上げの意向を示すのかどうか注目され
ます。
(3)相場に大きくインパクトを与える国内材料はないようです。8日(火)6月
景気ウォッチャー調査、9日(水)5月機械受注発表。前月比で4月+5.5%
に対して5月1.6%の市場予想。11日(金)オプションSQなど。
2008年6月12日
13,890円で売転換出現
2008年6月9日
1,397ポイントで売転換出現
2008年6月5日
105円90銭で買転換出現
2008年6月10日
97.99%で売転換出現
2008年5月21日
12,601ドルで売転換出現
2008年6月11日
2,394ポイントで売転換出現
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