投資環境悪化から下値模索の段階か
週明けの東京市場は米金融不安の再燃から、米国株の大幅安、ドル安・円高およ
びアジア株の全面安を受けて、年初来安値を更新して始まりました。
日米主要指標が「売転換」しているなか、当面、日経平均は下値模索の相場展
開が予想されます。
◆ 日経平均、下値を探る
(1)2000年以降の日経平均の月足チャートをみると、12,000円が心理的下値抵
抗とみられていましたが、あっさり割り込み地合いの悪さが相場の底流に
残ります。
(2)カギ足では、6月12日に日経平均が「売転換」、6月9日にはTOPIXが「売
転換」しており、その継続のなかで、日経平均が3月17日の年初来安値の
11,691円を下抜いています。今後の下値はフシ目の11,500円、更に11,000円
前後。上値ポイントはフシ目の12,000円や9月8日の上値関門12,671円前後。
(3)週明けのNYダウは、証券大手のリーマン・ブラザーズの経営破綻を受け、
504ドル安の10,917ドルと心理的な下値抵抗ラインの11,000ドルを割り込み
当面、様子見が続きそうです。
(4)504ドル安は2001年9月11日の「同時テロ」直後の暴落に当る9月17日の684
ドル安以来の下落幅の記録です。「同時テロ」の時はその後4日間続落し、
9月21日8,062ドルの最安値を打って「底入れ」となっています。
(5)その後、NYダウは緩やかな上昇パターンを辿り、2ヵ月後の2001年11月上
旬には、「同時テロ」前の水準9,600ドル台を回復しています。
今回の急落で、当時と同じように日柄と値幅整理は残ると見ています。当
面の材料・ニュースには注視したいところです。
◆ 日米金融当局の声明・動きに注目
(1)米証券第4位のリーマン・ブラザーズの連邦破産法11条(日本の民事再生
法)の適用申請から、米金融システム不安の再燃、金融派生商品の連鎖的
不履行懸念が生じています。
(2)日本の金融機関がリーマンに17億ドル前後の融資をしているとも言われ、
リーマンの証券化商品を含めてその影響を探る動きがあり、注視したい。
(3)日本国内の短期金融市場では、短期金利の若干の上昇がみられ、信用収縮
懸念の回避を狙い、日銀は1兆5,000億円の資金供給を即日実施したともい
われています。
(4)16日の米国FOMC(連邦公開市場委員会)および16日の日銀金融政策決定会
合、17日の白川日銀総裁の定例記者会見などに注目。
(5)円・ドル相場。円相場が1ドル103円台に突入してきています。これは08年
7月以来です。カギ足チャートをみると、9月1日107円70銭で「売転換(円
高転換)」となっていました。今回は「円高・ドル安」ではなく、米国の事
情によるものでいわば「ドル安・円高」といえます。米国の金融ショックが
いつ収まるか注目したいところです。
2008年6月12日
13,890円で売転換出現
2008年9月2日
1,212ポイントで売転換出現
2008年9月1日
107円70銭で売転換出現
2008年8月22日
85.66%で売転換出現
2008年8月19日
11,349ドルで売転換出現
2008年8月25日
2,366ポイントで売転換出現