米国の総合金融安定化策を試す展開
先週の日経平均は週央にかけ激しい乱高下の展開でしたが、週末でのチャート
判断では多少、期待の持てる相場となりました。今後は米国の金融システムの
安定化策が効を奏するかどうかに懸かっています。
◆ チャートでは混乱を脱する動き
(1)「相場の転換」を暗示するカギ足チャートをみると、先週末(9/19)で
NYダウは11,388ドルで「買シグナル」、週足は陰線で終わったため「買転換」
になりませんでしたが、NASDAQは2,274PTSで「買転換」となってきました。
国内指標では、日経先物が19日11,880円で「買転換」、日経平均現物は「買シ
グナル」示現、いずれも「底値圏」で現れています。ただしTOPIXは「売転換」
のままが気になります。
(2)9月16日69.1%と売られ過ぎ・底値ゾーンにあった騰落レシオ(ADレシオ)
は先週末18日の78.1%のレベルで、カギ足「買転換」となり、現在83%前後で
推移しています。
(3)業種別株価指数でみて先週末でカギ足「買転換」は機械株、非鉄金属株
および建設株となり、一時33業種全部が「売転換」だったことからみて、変化
が出だしました。
(4)東証1部でみた投資尺度はいぜん割安感。予想PER14.8倍、PBR(株価純資産
倍率)1.2倍、配当利回り2.0%と、ここ数年来の割安感が漂います。
(5)当面の株価レンジ。NYダウの今後の下値ポイントはフシ目の11,000ドル前後。
上値ポイントは日足での上値抵抗ラインが走る11,450ドル前後、さらに9月2日の
11,790円前後。
日経平均では下値ポイントは9月18日の下値関門11,301円前後。上値ポイントは
フシ目の12,500円や08年6月以来の上値抵抗ラインが走る12,700円前後。
◆ 米政府・議会との月内調整がポイント
(1)米財務省、FRBは公的資金活用して、不良債権買取り機構の創設へ。今後
2年間で最大7,000億ドル(約75兆円)投入方針。
(2)貯蓄性ファンド(MMF)の投資家保護のため総額500億ドル拠出を発表。
(3)SEC(証券監視委員会)は「カラ売り規制」を18日より実施。金融機関に
対する株カラ売り規制は10月2日まで。(1ヵ月延長も)
(4)9月25日にFRBバーナンキ議長・ポールソン財務長官の米議会証言が予定され
ています。米政府は一連の総合金融安定化対策を実行するため、議会との折衝を
優先し、月内にも総合対策を導入し金融混乱の収束をめざすが、スンナリいくか
どうか注目したいところです。
(5)23日米7月住宅価格指数、24日米8月中古住宅販売などの住宅指標や25日の
米8月耐久財受注などの経済統計にも注目。
2008年6月12日
13,890円で売転換出現
2008年9月2日
1,212ポイントで売転換出現
2008年9月1日
107円70銭で売転換出現
2008年9月18日
78.19%で買転換出現
2008年8月19日
11,349ドルで売転換出現
2008年9月19日
2,274ポイントで買転換出現