米国金融安定化動向に注目
◆ 方向感見えないテクニカル指標
(1)週明けの日経平均はNYダウ高を受けて、ザラ場12,062円と心理的なフシ目の
12,000円台乗せとなりましたが、後場はアジア株安などから149円安の11,743円
で引けました。
(2)カギ足では08年6月央に日経平均およびTOPIXともに「売転換」しており、約
3ヵ月あまり軟弱な相場展開となっています。
(3)カギ足でみて、相場がブル(上昇)になるためには日経平均で12,090円を、
TOPIXでは1,168ptsを終値ベースで上回ることが条件です。
(4)米国市場を見ますと、ハイテック株の比重が高いNASDAQ指数は中段圏で9月
19日に「買転換」となっていますが、NYダウは8月19日の11,349ドルで「売り転換」
をいまも継続中であり、方向感の見えない相場展開となっています。
(5)日・米マーケットは08年5~6月頃の戻り高値後、もみ合い圏を形成し、日柄的
には整理は進んだと見ています。
(6)今後の日経平均の下値は慎重にみて9月18日の下値関門11,301円前後。上値の
ポイントは9月22日の上値関門12,263円前後や08年6月以来の短期上値抵抗ラインが
走る12,600円前後をみております。
◆ 引き続き米国の金融安定化動向を見極める段階
(1)先週央に発表されたIMF専務理事の世界金融機関全体の不良債権は138兆円の
ぼるニュースには驚愕しました。米国発の金融不安であり、今後の米国の処方箋の
浸透如何にかかわっていると見られます。
(2)懸案の「金融安定化策」は28日未明、75兆円の公的資金活用について、条件
付で一応、米政府と議会の間で大筋合意に達しました。
(3)当面2,500億ドルを支出、さらに1,000億ドルの追加支出を決めました。ただし
公的資金運用に監視機関を設けるとのことです。
(4)08年の世界経済はここにきて減速感が鮮明になってきました。潜在成長率に比
べて、米国は3%から2%へ、日本は2%から1%程度に、中国は10%から8%前後、
インドは8%台から6%台へと成長減速の模様です。
(5)さらに、わが国の企業収益環境は悪化しており、今期09年3月期は7期ぶりの
2ケタ減益の予想であり、いわば「逆業績相場」が鮮明になってきました。
(6)11月の米国大統領選挙に向け、当面の金融安定化策がうまく作動するかどうか注視
していきたいところです。
2008年6月12日
13,890円で売転換出現
2008年9月2日
1,212ポイントで売転換出現
2008年9月1日
107円70銭で売転換出現
2008年9月26日
76.21%で売転換出現
2008年8月19日
11,349ドルで売転換出現
2008年9月19日
2,274ポイントで買転換出現