自律反発期待の東京市場

◆ 日経平均、下げ過ぎの水準訂正か

(1)週明け20日の日経平均は311円高の9,005円と3営業日ぶりに9,000円台を
回復してきました。しかもほぼ高値引けとなりました。また東証株価指数であ
るTOPIXも901(7pts高)で引けました。

(2)日経平均は目先、10月10日の下ヒゲ8,115円と16日安値8,458円でコツンと
きた面もあります。

(3)日経平均の25日線からの下方乖離は先週末でマイナス19.9%とバブル崩壊
後で最高であり、相場的にリバンドしてもいい状態を迎えていました。

(4)10日現在でみて、裁定取引買い残は1兆7,300億円と5年ぶりにの低水準に
あり、最近の急落相場で機関投資家の裁定解消売りがかなり進んだとみられます。

(5)ただし、個人投資家の3市場信用評価損益率は10日現在、マイナス38.7%と
悪化しており、既存の個人客は動けない状態ですが、低迷するいまの株価水準を
「買い時」とみてネット証券の新規口座開設が急増しているとか。投資経験ゼロ
の人が申込者の約6割を占めているようです。

(6)さらに、騰落レシオ(ADレシオ)は10月14日62.0%の水準でカギ足でみて
久々に「買転換」してきました。売られ過ぎに対する反発が期待されます

(7)業種別のカギ足チャートをみますと、先々週末は東証1部33業種が「売転換」
で全滅でしたが、先週末で「買転換」は鉄鋼株、機械株、輸送機器、電気・ガス、
空運株、情報・通信、証券株、その他金融株と8業種にのぼり、「明るさ」がでて
きました。

(8)今後はカギ足チャートでみて、次回「買転換」値に注目していきましょう。
日経平均で9,450円、TOPIXで964pts、NYダウで8,979ドル、NASDAQでみて1,844pts
をそれぞれ終値ベースで越えることがポイントになります。相場の位置は東京市場
は「底値圏」、米国市場は「中段圏」にあります。

(9)シカゴ取引所の恐怖指数(VIX)は70.3と依然高い水準にあり、世界の株式市場
を取り巻く将来的な投資環境は景気などの面で不安定・減速感がのこり、一筋縄
ではいかない面があります。


『スーパー・相場の女神』のザイナス

◆ 今後のスケジュールにも注目

(1)今夜20日に、バーナンキFRB議長の「経済見通し」についての発言があります。
政策金利(2.0%)の追加的利下げをどこまで鮮明に打ち出せるか注目したい。

(2)米欧日などで金融安定化で打ち出した総合対策としての「行動計画」の実効性
や効果についての包括的な相互チエックに注視したい。

(3)政府・日銀が大手銀行から買い取った保有株(約2兆円分)売却を一時凍結。
東証1部の時価総額は現在約270兆円であり、政府の保有株は全体の1%程度に過ぎな
いが、凍結というアナウンス効果に期待したい。

(4)日米主要企業の本格化する決算発表に注目。
米国では20日にテキサスインスツルメンツ、アップル、ヤフー、22日にはAT&T,23日
のマイクロソフトなどのIT企業決算発表があります。20日のキャタピラーは新興国
の景気動向を見るうえで注目。

(5)日本では週末にかけて、日本電気硝子、東京製鐵、ファナック、信越化学など
の決算発表があります。景気関連に敏感な企業であり、決算数字に注意していきたい
ところです。

(6)政治日程。日本では11月30日前後に衆院選挙、来年1月には通常国会招集などが
予定され、その前後で追加的経済対策が出るかどうか注視したい。米国では11月4日に
大統領選挙が予定され、来年1月20日には新大統領就任となりますが、その前後で、
更なる総合的な対策が出てくるかどうか注目。

日経平均 カギ足チャート
2008年6月12日
13,890円で売転換出現


TOPIX カギ足チャート
2008年9月2日
1,212ポイントで売転換出現


東京為替 カギ足チャート
2008年9月1日
107円70銭で売転換出現


騰落レシオ カギ足チャート
2008年10月14日
62.07%で売転換出現


NYダウ カギ足チャート
2008年8月19日
11,349ドルで売転換出現


NASDAQ カギ足チャート
2008年9月29日
1,984ポイントで売転換出現

Monday, October 20, 2008 6:04 PM