逆三尊の形成なるか

【1】テクニカル指標にやや薄日さす

(1)カギ足チャートでみて、変化が見え出しました。先週末でTOPIXが11月4日
910ptsで「買転換」、外国人投資家が見るドル建て日経平均が4日91.96ドルの
水準で「買転換」となってきました。また大証ヘラクレスが4日、東証マザーズ
が5日に「買転換」シグナル示現となりました。

(2)日経平均の次回「買転換」値は9,520円であり注目したい。NYダウは10月
28日9,065ドルですでに「買転換」中。また現在「売転換」中であるNASDAQの
次回「買転換」値は1,780pts。

(3)先週末現在でカギ足「買転換」中の業種はパルプ、機械、医薬品、情報
通信、電力ガスなど33業種中15業種が挙げられます。個別銘柄では先週1週間
で280銘柄程度(東証1部銘柄の16%相当)が「買転換」となってきました。東電、
JR東日本、NTTグループ、コマツ、住友重機、塩野義、三菱UFJなど主力銘柄に
変化の兆しがでてきました。

(4)相場全体の物色人気の強弱を示す騰落レシオ(ADレシオ)は日経平均が
7,000円割った10月10日に54.3%まで冷え込みましたが、11月4日の74.9%の
水準で、カギ足「買転換」となり、当面物色人気が続きそうです。

(5)日経平均の日足チャートを眺めると、9月の12,000円水準からリーマン・
ショックで10月10日安値8,115円(左肩)、やや戻したあと世界景気後退懸念
から10月28日に6,994円(頭)と7,000円の大台割れ。11月5日に9,521円まで戻し
た後、11月7日に8,266円(右肩)まで押した後、現在9,000円前後で推移して
います。日経平均は歴史的な「底値圏」でいわゆる「逆三尊」のパターンを形成
しつつあると考えます。当面日経平均が5日の戻り高値9,521円を抜けるかどうか
がポイントに。

(6)10月は個人・年金の実需買いが目立ちます。日経平均が2003年以来の
「歴史的割安水準」にあることから、下値拾いの新規の個人投資家の買いが急増
しています。10月個人投資家は月間買越し額9,927億円と9月比4.7倍、月間
最高とか。
公的年金も約1兆円買い越しており、10年ぶりの高水準に。事業法人も自社株
買い中心に約2,000億円の買い越しとなっています。売買シェア60%を占める外国
人投資家が10月約1兆円売り越していますが、いつ「買いに転じるか」注目したい
ところです。


『スーパー・相場の女神』のザイナス



【2】景気指標と今後の日程に注目

(1)今週のスケジュール
・国内・・・11日(火)10月景気ウオッチャー調査、10月企業倒産
   ・・・13日(木)10月首都圏・近畿圏マンション販売
   ・・・14日(金)オプションSQ
・海外・・・11日(火)米「ベテランズデー」(債券・外為市場休場)
   ・・・13日(木)米9月貿易収支(-570億ドル予想)
   ・・・14日(金)米10月財政収支(-920億ドル予想)
         ユーロ圏08/7~9期のGDP発表
         米10月小売売上高(前月比-1.3%予想)
国内外の景気実勢の悪化度合いが表面化しますが、どの程度マーケットが反応
するか注目したいところです。

(2)協調利下げの次は景気対策
・11月6日、ドイツ、500億ユーロ(6.3兆円)の景気対策発表、30年ぶりの大型
     財政出動へ。
・日本財務省、銀行等の自己資本比率見直しへ。「株含み損不参入へ」2009年
から実行か検討中。
・11月15日、緊急首脳会合・金融サミット(ワシントン)
・11月17日前後、米議会再開。米追加景気対策と減税など本格的に検討。
     オバマ次期大統領はルービン元財務長官ら招集し経済顧問チーム会合。
米製造業の屋台骨と言われるビッグ3向け緊急融資(250億ドル)など、追加対策
が前倒しで出るかどうか注目したい。

日経平均 カギ足チャート
2008年6月12日
13,890円で売転換出現


TOPIX カギ足チャート
2008年11月4日
910ポイントで買転換出現


NYダウ カギ足チャート
2008年10月28日
9,065ドルで買転換出現


NASDAQ カギ足チャート
2008年9月29日
1,984ポイントで売転換出現


東京為替 カギ足チャート
2008年9月1日
107円70銭で売転換出現


騰落レシオ カギ足チャート
2008年11月4日
74.91%で買転換出現

















Monday, November 10, 2008 5:56 PM