日経平均、年末にかけ三角保合いを上抜けるか
【1】師走相場の動き
(1)2008年の干支は「子(ねずみ)」、08年新春の歌会のお題は「火」でした。
春のベアスターンズ・ショック、9月のリーマン・ショックと米国発の金融危機で、
欧米の株価は下落クライシス。日経平均も08年6月高値(14,601円)から
10月28日の6,994円と7,000円割れとなり、52%の下落を記録しました。
12月30日の「大納会」(半日立会い)まであと11営業日となり、相場の行方が
気になります。
(2)日米主要株価指標はカギ足チャートで見て「明るさ」が出てきました。
NYダウは11月26日の8,727ドルで「買転換」、ハイテク銘柄比重の高いNASDAQ
指数は12月5日、1,509ptsで「買転換」となりました。
一方、東京市場をみますと、11月27日のドル建て日経平均の「買転換」に続き、
TOPIX(東証株価指数)は12月8日の812ptsで、日経平均は10日の8,660円で
それぞれ、<底値圏>で「買転換」示現となり、「師走相場」は多少期待されそう
です。
(3)また、日経平均は10月第1週から12月2週まで約10週間日柄をかけて、
8,000円どころで「下値固め」してきたことも、下値不安が乏しくなったとみています。
(4)日経平均の日足チャートでは、10月安値(6,994円)からの下値抵抗線と
11月高値(9,521円)からの上値抵抗線で囲われたいわゆる「三角保合い」を形成
しています。今後の相場の行方は日経平均が12月高値8,720円を上抜くかどうか
がポイントです。上抜けばフシ目の9,000円前後。下値ポイントは25日線の8,450円
前後とみています。
(5)先週末ベースの業種別株価についてのカギ足チャートをみますと、36業種のうち
「買転換」した業種は鉱業、鉄鋼、非鉄、機械、電機、造船、海運および銀行の
8業種にのぼります。金融、資源素材、輸出関連業種と広がりを示したことは、
全体相場に弾みがついてくるのではないでしょうか。
【2】世界的景気後退と総合的な政策進展との「綱引き」
(1)世界の実体景気は痛んでいます。米国は住宅バブルの崩壊から金融危機、
生産・雇用・金融システムに大きな綻びがでているのが現状です。
産業界ではビッグスリーの経営問題などに象徴されます。先進国の2009年はマイナス
成長とのOECD予測もあり、また中国、インド、ロシアなど途上国の成長も鈍化する
予想がでています。
(2)投資環境は芳しくないわけですが、2009年春にかけて、米国中心に総合的な
政策が進展するかどうか、いまから注目したいところです。
米政府の財政政策の出動や米金融安定化法に基ずくビッグスリー救済が効を奏す
るかどうか当面注視したいとおもいます。
(3)さらに日・米・ユーロ圏による「協調・追加利下げ」が相場を見るうえで、ポイントに
なるとみています。主要国はこれまでの「インフレ抑制重視」から「景気配慮」型の金融
政策に本格的にシフトしだしたとみています。その意味では12月15日~16日の米国
FOMCの会合や、18日のECB(欧州中央銀行)理事会および18日~19日の日銀
金融政策決定会合に注目しています。
☆餅つき:師走相場ということでもあり、『押し目会の吹き値売り』の投資方針で臨みたいと思います。
【3】主要な経済関連スケジュール
12月15日(月)12月調査日銀短観、11月首都圏・近畿圏マンシヨン販売
米NY連銀製造業景気指数(-27.0予)、米11月鉱工業生産(-0.7%予)
15日~16日 米FOMC(政策金利0.5%下げの予想)
12月16日(火)日本、7~9月資金循環、米11月消費者物価、11月住宅着工
ゴールドマン・サックス決算発表
12月17日(水)日本11月半導体BBレシオ、OPEC総会(アルジェリア)
ユーロ圏11月消費者物価
12月18日(木)日銀金融政策決定会合(18~19日)、ECB理事会
2008年12月10日
8,660円で買転換出現
2008年12月8日
812ポイントで売転換出現
2008年11月26日
8,727ドルで買転換出現
2008年9月1日
107円70銭で売転換出現
2008年11月27日
86.41%で売転換出現