方向感のない荒い値動きの展開

【1】チャートは逆風

(1)新年2日に9,088ドルの高値をつけたNYダウは、その後、4日続落。12日には
125ドル安の8,473ドルとなっています。13週線などを割り込み、カギ足チャート
では8,419ドル割れが次回「売りシグナル」であり、注意したいところです。
同じく、12日のNASDAQ指数は20pts安いの1,538.79ptsであり1,522pts割れが、
「売りシグナル」であり、今週割り込むかどうか注目したい。

(2)昨年12月10日、「底値圏」で買転換していた日経平均は12月25日からの
7営業日連騰で新年7日には9,325円と昨年11月2週以来の9,000円大台乗せとなり
ましたが、1月13日、422円安の8,413円でカギ足で「売りシグナル」示現となり
目先下値模索の動きが予想されます。

(3)東証1部の騰落レシオ(ADレシオ)も1月8日106.2%の水準で「売転換」し、
7日連騰からくる過熱感がでてきており、目先は調整を暗示しています。

(4)日経平均の下値ポイントは下値抵抗ラインが走る8,200円やフシ目と見られ
る8,000円前後。上値ポイントは9,000円や1月7日の上値関門9,325円前後あたり
とみています。

(5)今週も「強弱感」が対立する相場展開が予想され、好タイミングの押し目
買いで相場に対峙したいところです。


『スーパー・相場の女神』のザイナス


【2】実体経済悪化と経済政策作動との「綱引き」

(1)9日米労働省が発表した12月の雇用統計は戦後最悪の減少。非農業雇用者数
は52.4万人減少し第2次大戦終了の1945年に次ぐ。失業率は7.2%と16年ぶりの
高水準となった。欧州連合(EU)加盟27カ国の08年失業者数は110万人以上増加の
模様であり、「不況・リストラ・失業」の図式が表面化しています。

(2)実体景気は、米ビッグスリーの経営破たん、ウォールマートの業績不振など、
国内ではトヨタが1500億円、ソニーが1,000億円の初の連結営業赤字を計上する
とか、不動産ファンド運営のクリードが会社更生法を申請したなど、こうした実体
悪が年前半に顕在化してきます。09年3月期の上場企業は32%以上の7期ぶりの
大幅な連結経常減益の予想でもあり、「逆業績相場」の色彩が一段と強まるのでは
ないでしょうか。

(3)協調利下げ。英国中央銀行は8日政策金利を2.0%から1.5%引き下げ即日実施
しました。1694年創設以来初の1%台金利。主要国の政策金利は米国がゼロ、日本も
0.1%の「限りなくゼロ金利」の水準にあります。1月15日のECB(欧州中央銀行)の
定例理事会では現行の2.5%金利を追加利下げに踏み切るかが焦点とみています。

(4)オバマ次期大統領、「景気対策」を最優先課題に
1月20日にオバマ新大統領が誕生しますが、3,000億ドル減税を含む2年間で7,750億
ドルの景気テコ入れ対策を打ち出します。2年間で300万人の雇用創出、環境・エネ
ルギー・医療分野に重点投資する意向であり、期待したいところです。

(5)中期的には「グリーン・ニューディール」投資に期待
環境・エネルギー分野などに大型重点投資の動き。米国は太陽光・風力などに10年
間で1,500億ドル投資、英国2020年までに1,000億ドル、中国は2010年にかけ53兆円、
韓国2012年まで3.5兆円、日本は3月末までに「日本版グリーン・ニューディール」
構想をまとめる意向です。環境市場、5年で100兆円規模をめざす意向です。新分野
での新たな進展に期待したいところです。

日経平均 カギ足チャート
2008年12月10日
8,660円で買転換出現


TOPIX カギ足チャート
2008年12月8日
812ポイントで買転換出現


NYダウ カギ足チャート
2009年1月2日
9,035ドルで買転換出現


NASDAQ カギ足チャート
2008年12月5日
1,509ポイントで買転換出現


東京為替 カギ足チャート
2008年9月1日
107円70銭で売転換出現


騰落レシオ カギ足チャート
2009年1月8日
106.23%で売転換出現













2009年1月13日 (火曜日) 17:10