日経平均、目先8,000円前後~8,700円のボックス相場か
【1】日米株価、底値圏でカギ足「売り転換」も
(1)日経平均は1月13日8,410円どころで、カギ足で「売転換」中となっています。
TOPIXも13日に「売転換」。NYダウは1月14日8,200ドルで、NASDAQも14日に
「売転換」と、日米主要指標はカギ足チャートで見る限り、目先調整・下値模索
の感が強そうです。
(2)ただし、日経平均は日足で見ると先週末「陽線はらみ足」を形成し、更に
週足でみた13週線は底入れから上昇に転じる見込みです。NYダウの13週線は
現在下降中ですが、あと3~4週後には上昇に転じるかと見ています。日米株価
の下値は限られた水準となるのでは。20日に就任するオバマ新政権に対する米株
の「ご祝儀相場」を予想する見方も多そうです。
(3)円相場は昨年9月1日1ドル107円70銭でカギ足「売転換」となり、その後円高
で推移となっています。円高相場は12月18日の87.19円と本年1月15日の88.75円
の二重底を打ち、円高も目先ピーク・アウトしたとみたい。現在円相場は1ドル91円
中台で推移しており、カギ足では終値で93.50円超となれば、短期的に「円安」が
定着するとみています。
(4)外国人投資家の売買シェア低下が鮮明になっています。三市場(東京・大阪
・名古屋)ベースでみて、昨年12月の売買シェアは53%(ピークは08年1月の69%)
となり、昨年9月以降の金融危機を反映したとみています。昨年は8年ぶりに売り
越し(▼約3.7兆円)。当面の外国人投資家はエクィティ投資に対しは<縮小均衡>
の型を続ける可能性大。もっとも19日外資系証券経由の寄り前は7日振りの買い
越しとなりましたが、小規模な買い越し(約30万株)でした。
(5)日経平均の今週の下値ポイントは心理的フシ目の8,000円前後。上値ポイ
ントは08年9月以来の上値抵抗ラインが走る8,700円前後とみています。今週も
<強弱感>が対立しており、押し目買い・吹き値売り方針で臨みたいと思います。
【2】オバマ新大統領、「負の連鎖」を断ち切れるか
(1)19日は「キング牧師誕生日」で米国市場は休場です。また20日にはオバマ
氏が第44代米国大統領に就任される式典が行われます。オバマ新政権が実体
経済失速と金融機関経営悪化の「負の連鎖」に立ち向かう。今後の具体策の
進展に期待したいと思います。
(2)金融安定化法は昨年10月3日に成立しましたが、公的資金7,000億ドル(約
63兆円)のうち昨年末時点で、金融機関等への資本注入額は2,000億ドルとか
言われています。シティ、バンカメなど大手9行はじめGMへの融資を実施し、米金融
のもろい基盤の建て直しが本格化しだしたと言えそうです。
(3)さらに1月2日には不良資産の「政府保証」制度を発表し、バンカメに公的
資金約10兆円注入、同時に200億ドル(2回目)の資本注入を発表しています。
米政府は米金融機関の不良資産買取り「専門銀行(バッドバンク)」構想も打ち
出しています。250億ドル注入済のシティグループは「会社分割」を発表し、
シティは「銀行業」に回帰する予定であり、米金融地図は大きく変貌しそうです。
(4)今週のスケジュールは昨年10~12月期決算発表があります。20日にはIBM,
バンカメ、ジョンソン&ジョンソンなど、21日にはアップル、イーベイなどのIT関連、
22日にはマイクロソフト、グーグル、NY銀行などが予定されています。決算悪で売り
込まれることも想定されます。そのほか、20日に北米半導体BBレシオ、21日に1月
住宅市場指数、22日には12月住宅着工などの実体景気悪の数字が出ますが、
市場がすでに織り込んでいるかどうか注目したいと思います。
(5)国内では20日に12月工作機械受注改定値、22日にかけての日銀金融政策
決定会合での月内にも開始するCP買取り額(2兆円規模推定)がどうなるか注目
したい。
規模次第では市中の資金潤滑化に繋がると見たい。08年10~12月期の決算にも
注目したいところ。22日の安川電機、23日のKDDI,東京製鐵など。
2009年1月13日
8,410円で売転換出現
2009年1月13日
814ポイントで売転換出現
2009年1月14日
8,200ドルで売転換出現
2009年1月14日
1,490ポイントで売転換出現
2008年9月1日
107円70銭で売転換出現
2009年1月16日
109.43%で買転換出現